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当院のリハビリテーション科は1999年7月に開設されました。
当初は理学療法のみの開設で、療法士は1人でありましたが、現在は幡多圏域有数のリハビリスタッフ数により、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションを提供しております。また、療法士の出身地は、高知県をはじめ県外からの就職者も多く、個性豊かで温かい職場です。 業務内容は、脳血管・整形・発達系疾患を主に、様々な患者さん、利用者さんと関わり、日々学ぶことの多い職場です。
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私たちは、個々の状態に応じて日常生活動作や生活の質の向上を図り、住み慣れた地域で『少しでも安全に暮らすことができる』を目標にリハビリテーションを提供しています。自然豊かなこの地域で、急性期から在宅まで包括的な地域リハビリテーションを実践しながら、患者さん、利用者さんと一緒に喜びを分かち合うことができます。リハビリテーションを通して、地域に貢献できるよう従業者一同取り組んでいます。今後ともご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。 |
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当院では急性期〜慢性期の患者さんに理学療法を提供することができます。
脳血管疾患(脳出血など)や整形外科疾患(骨折など)のみならず、多様な疾患に対応しています。
入院中の患者さんには、カンファレンスを実施し、現在の状態報告、今後の方向性、病棟内での動作方法の統一などを検討しています。
医師・看護師・栄養士・ケアマネージャー・社会福祉 |
士・相談員などが参加して、情報を共有し課題解決を図っています。
また、退院を検討するにあたっては、多職種合同での担当者会議や必要に応じて住宅評価も実施しています。多職種合同で実施することにより、様々な視点からの意見を交換することで、患者さんやご家族に対して、より良い環境調整やサービスの立案や支援をしています。
リハビリテーションは治療だけでなく、患者さんの今後の方向性を考えていくことが重要で、受傷前や入院前の情報収集を十分に行いながら、機能障害や動作制限に対して評価や問題点の抽出を行い、理学療法へと繋げています。そして、理学療法効果を検証するためにも再評価と問題点の抽出を繰り返し行い、目標に向けて支援しています。
特に土佐清水市には独居高齢者が多く、住宅環境や周辺環境も様々です。その中で、患者さんやご家族のニーズを踏まえながら、安全な生活を提供するために理学療法を実施しています。また、退院後も訪問リハビリテーションなどと連携しながら生活支援に努めています。
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取り組み内容 |
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・リハビリテーション科では、リハビリテーション科検討会(週1回)、リハビリテーショ
ン合同検討会(月1回)を開催し、患者さんや業務の情報交換と共有に努めています。 |
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・リハビリテーション科教育係が中心となって、月1回勉強会を開催しています。現在は、
リスク管理(整形疾患、脳血管疾患、心疾患、内部疾患など)の勉強会を行っています。 |
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・院外での勉強会や研修会、発表会にも積極的に参加しながら、知識や技術の向上に努め
ています。 |
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当院作業療法部門では、怪我や病気により日常生活などに支障をきたした患者さんに対し、@身体機能回復に向けたリハビリテーション(筋力強化訓練など)、A日常生活動作へのリハビリテーション(食事・排泄・更衣など)、B作業活動などのリハビリテーションを提供し、可能な限り元の生活が送れるよう支援させていただいております。リハビリテーションとしましては、在宅復帰や生活の質の向上を目標に取り組んでいます。
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@身体機能回復へのリハビリテーション:
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硬くなった関節の可動域拡大や、低下した筋力の改善を図るなど。 |
A日常生活動作へのリハビリテーション: |
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食事や排泄、更衣動作などを、実際の場面にも介入しながら、患者さんや介助者ができるだけ容易で安全に動作が行えるなど。 |
B作業活動などのリハビリテーション: |
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余暇的な活動(折り紙、切り絵など)や職業的な活動(書字、木工作業など)を行い、手の機能回復や職業復帰への準備など。
身体的・社会的な理由によって、介護保険などのサービス利用が必要な方に対しては、適切と考えられるサービス内容の検討やアドバイスも行い、少しでも安全に生活が送れるようご支援しています。 |
取り組み内容 |
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【NST(栄養サポートチーム)への参加】
入院や外来患者さんの栄養サポートを行います。作業療法では、食事動作の仕方(介助方法の検討、自助具の選定など)や、食事の際の姿勢調節などの支援をしています。また、「幡多NST地域連携連絡協議会」へも参加しています。 |
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【褥瘡委員会への参加】
入院や外来患者さんの褥瘡(床ずれ)予防や治療を行います。作業療法では、ベッドや車椅子上での姿勢の検討・支援を主に行っています。
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【褥瘡委員会への参加】
◯幡多作業療法勉強会
幡多地域で働く作業療法士が集まり、様々な分野の勉強会を月1回開催されています。
◯院内勉強会
院内職員を対象に、作業療法の紹介や作業療法専門領域の勉強会を行い、知識や技術の
共有・向上に努めています。 |
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当院の言語聴覚療法では小さい子供からお年寄りまで様々な疾患により、コミュニケーションを円滑に取れない状態になった方への療育やリハビリテーション、摂食嚥下療法を行っています。
摂食嚥下療法においては、脳血管障害や加齢などにより水分摂取や食べ物を飲み込む際のムセなどによる気管への飲食物流入を予防・訓練することを目的に行われます。
コミュニケーションの問題とは、声が出にくい・話せな |
い・ことばが理解出来ない・文字が書けない・文字を読めない・(小児の場合)ことばの発達が遅い・対人関係がうまくいかないなどです。
コミュニケーションに障害があることにより、本人はもちろん、ご家族や周りの方も当惑することになります。出来るだけ元の生活に戻ることが出来るように、また子供さんの場合はご家庭や保育園、学校での生活で困らないように、市の保健師さん、指導員、学校、保育園などと協力しながらご支援しています。 |
取り組み内容
現在、失語症、運動障害性構音障害、音声障害、摂食嚥下障害、言語発達遅滞、機能性構音障害、広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害、学習などの小児から成人の多種多様な患者さんと、入院・外来、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションで関わりを持たせて頂いています。
患者さんの状態やニーズに合わせて出来る限り対応させて頂いていますが、言語聴覚士は2人しかおらず、なかなか細部まで手が届いていない情況にあります。
言語聴覚士を目指している方や有資格者の方、是非、渭南病院で働いてみませんか?
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訪問リハビリテーションでは、まずご自宅に作業療法士や理学療法士・言語聴覚士が訪問し、身体機能、精神心理機能、生活環境を確認し、生活障害の要因を探ります。そして生活が安定するための改善策を立案し、必要なリハビリテーションをご自宅で提供致します。
訪問リハビリテーションの目的は、「生活の再建」、老化や疾病などに起因する機能障害によって変わってしまった生活を立て直すことにあります。 |
ご本人の生活やその介護にあたるご家族の生活にも支障が生じる場合が少なくなく(生活障害)、本人だけでなくその家族をも含めて支援してくことが、在宅での支援の基本となります。 |
取り組み内容
利用者個々の多種多様なニーズに合った生活の再建を支援していくために、@起きて座って立つといった基本的活動、A食事、排泄、整容、更衣、入浴、屋内移動といった自宅内での日常生活活動、B外出活動、C趣味活動、D社会参加活動など、様々な場面での生活障害を理解し評価します。あらゆる生活行為が安定するために必要な、身体機能練習、動作練習、環境整備、専門的助言提案、精神的サポートを専門的な視点で適切に行います。
生活の場での訪問リハビリテーションでは、具体的な生活障害の支援を行います。個人的な生活背景などを考慮しながら、個々の特性に合わせて新しい生活に向けて、ご本人やご家族と一緒に取り組むことが可能です。 |
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